2019年1月3日アップルが減額修正。2019年は早くも波乱の様相を見せる

鈴木一之です。年明けのNY市場はダウ工業株が小幅続伸して引けました。マイナスの時間帯が長かったのですが、引けにかけて切り返しました。

NYダウ:23,346.24(+18.78、+0.08%)

プラス寄与の銘柄は、ゴールドマン+2.9%、JPMチェース+1.7%、エクソンモービル+2.2%、シェブロン+1.7%、UTX+1.7%

マイナス寄与の銘柄は、ユナイテッドヘルス▲2.2%、TRV▲2.0%、メルク▲1.1%

先に年初の取引を始めていたアジア各国の株式市場がかなり大幅安となっていたために、NY市場の動きがカギを握ると見られていました。

昨年暮れから続いている世界同時株安が、年明けもそのままもちこされるのかと心配されました。それをNYダウやNASDAQの引け際の切り返しでかろうじて食い止めたので、安心ムードが漂った矢先のことです。アップルから衝撃の業績見通しの発表がありました。

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アップルの2018年10-12月期の売上高は、840億ドルにとどまる見通しです。昨年暮れの決算発表の際の見込みが890-930億ドルだったので、当初予想よりも▲5-10%低い水準にとどまります。

9四半期ぶりに前年の実績を下回ります。ドル高と、中国における「iPhone」の販売低迷、そして中国以外の先進国での買い替え不振が影響しています。

ティム・クックCEOが公表した投資家向けの書簡では、販売不振の主因として、2018年後半からの中国経済の減速を挙げています。これには多分に米国との貿易摩擦が影響していると見ているようです。

アップルの株価は時間外取引で▲9%近く下落しました。その影響は株式市場にとどまらず、為替市場では104円台後半までドル安・円高が進んでいます。今夜以降に予想される世界の株式市場の下落に備えるリスク回避の動きが強まりました。

中国経済の悪化とアップルの業績悪化は不可分であることが改まめて露呈しました。10年国債の利回りは2.62%まで低下し、ほぼ1年ぶりの低水準となっています。

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新聞ニュースとして興味深く思ったのは、再生可能エネルギーの導入を進めると想像以上にコストアップになる、という厳然たる事実です。

京セラが新設するデータセンターは、使用電力のすべてを太陽光、風力、バイオマスなど再生可能エネルギーでまかなうことができます。国内企業では初めての試みということです。

今年4月に北海道石狩市で着工して、完成は2021年になる予定です。北海道の地の利を活かして、冬の間に地下に氷を蓄え的な、それを夏期の冷却用に使います。

データセンター全体は3200平方メートルの敷地に、300ラックの機器を設置して建設します。使用電力は最大で2000キロワットにのぼり、これを氷による冷却や蓄電池、AIを使って発電コストの効率化を狙います。

しかしそれでも使用する電気代は現行よりも10%ほど高くなることが避けられないそうです。

使用電力をすべて再生可能エネルギーだけでまかなうために、電気代は一般のデータセンターに比べて40%高くなります。電力消費量も一般のオフィスの5倍以上になります。効率発電によってコストを抑制しても、それでも通常よりも電気代は10%高になるそうです。

環境に配慮した経営が求められる一方で、それはコストの増加につながる側面があることを銘記しておかなければなりません。省エネ分野の発展は果てがありません。まだまだ抜本的な技術革新を進める余地がいくらでも存在します。

以上

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