2018年11月29日ロボット、ベアリング、エチレンセンターに物色領域が広がる

18/11/29(木) 04:34:15

鈴木一之です。市場関係者の頭の中は週末のG20のことでいっぱいです。

そこでまたまた物色の流れが変わりました。景気敏感株が全面に出ています。何度となく繰り返しても飽きることを知りません。

典型例はSMC6273、住友化学4005、それにパンチ工業6165です。ロボットとエチレンセンター、金型がともに底入れ反転の動きを示しています。

化学株がオンパレードです。半導体素材もそれに続いています。

一昨日まで人気を集めていた電鉄、小売はお休みです。3週間前に減益決算を発表しているシスメックス6869が徹底的に忌避されるように、今度は逆の流れがごく一部のところでは始まっているかのようです。

ここからの100年間を賭けた国家覇権を争う米国と中国が、本格的に和解することなど決してあり得ないとはわかっていても、ごく短期で見ればそれも起こり得る、というストーリーがマーケットの期待なのでしょう。

特に産業用ロボットの領域は、中国が「中国製造2025」の重点領域の筆頭格に挙げており、それだけに米国が最も目を光らせているものでもありますが、そのロボット関連株が先ほどのSMC6273をはじめ、ナブテスコ6268、安川電機6506あたりから動き始めています。

パンチ工業と並んで、もうひとつのカギがベアリングです。これも工作機械のカギを握る分野です。ここでもジェイテクト6473、NTN6472、THK6481、などの動きが目立ち始めています。

小売は小売で4K放送開始をにらんで、ビックカメラ3048が堅調ですね。

反対に自動車は再び暗雲が立ち込めてきました。「悪材料出尽くし」という表現は「最悪期を過ぎた」と言うことと同義ですが、中国に対する米国の態度が最悪期を過ぎたとマーケットが受け止めているのならば、日本に対するそれはまだ最悪期ではありません。

よいものと悪いものが混在して毎日が進む、という状況はいつまでも変わらないのだと思います。

昨日はセミナーに参加しました。別の方のお話をうかがいました。先行きを展望するうえで、現在はどこまでも悲観的に見ることができる、世界景気も政治も悲観的に見ることがかつてなく当たり前になっている、ということを痛感しました。

ただ、社会のいたるところでデジタル化が急速に進んでいることだけは、ゆるがない事実です。日本はこの分野をうまく活用すれば、まだまだ生産性は高められるということだけはわかっています。

出入国管理法の改正案が衆院を通過しました。参院選対策とは言われましたが、これも歴史的な政策の転換です。外国人労働者の受け入れがこれから本格的にはじまります。

これまで警戒して売られていた人材関連株も底入れ反転し始めた様子です。願わくば、人を粗末にしない、受け入れた外国人の単純労働者の人たちに親切で丁寧な国であってほしいと願います。

その点では、外国人をていねいに育てる、たとえば日本特殊陶業5334のような会社がもっと評価されるべきだとも考えます。

以上

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