2018年10月23日日経平均▲604円、景気鈍化を警戒し始めたのか?

鈴木一之です。株価下落の理由が特定できない時の下げには最大限、警戒しなければなりません。

本日の日経平均▲604円は、米国の長期金利が急上昇したわけでもなく、原油価格が急騰したわけでもありません。中国経済の悪化が懸念されてはいますが、これとても突然悪くなったわけではなく、時間をかけてここまで悪化しているのです。

カショギ氏殺害の余波が世界中で一段と広がりを見せていることは、投資環境を不安定にしていることは間違いありませんが、ドイツによる経済制裁(武器輸出停止)はともかく、明確に何かあらためて不都合が生じたわけでもないようです。

それでも本日の東京市場のように急激な株価の下落が生じたのは、私の立場からすれば、世界的な景気悪化が始まったと考えるよりほかにありません。

どこにそんな証拠があるのか、と問われて、現時点ではそのようなものは入手できません。将来のどこかの時点で判明することになるだけです。ふり返ってみれば、2月の「VIXショック」からこちら、世界経済の悪化を株式市場はずっと、少しずつ織り込んできてたのだと思います。

5-6月の相場は非常にわかりにくかったのですが、7-8月はそれが少しだけクリアになりました。9-10月は株価が大きく上昇したために再びわかりにくい状況に戻ってしまいましたが、10月半ばの現在、あらためて世界の景気動向が問われているのではないでしょうか。

IMFは早々に世界経済見通しを引き下げました。日本の鉱工業生産の出荷ー在庫バランスもマイナス圏に入っています。日銀短観も3四半期連続で悪化しました。外国人労働者に門戸を開いたせいか、慢性的だった人手不足が徐々に緩和の方向に向かっています。

そうなると下落は長期化します。循環的に変動する銘柄に最大限の注意を払うべきタイミングです。本当の下げ相場に入ったのならば、下落はまだ3合目というところでしょう。それは現時点ではわかりません。

それでもいずれ循環的な買いのチャンスは訪れます。とりわけ今回は、新興市場をはじめ小型株はさほど下げてはおりません。この辺りの見解は見る人によって見方はわかれるでしょう。巨大な技術革新、機種変更を含めて、構造的な変化はすでに始まっています。

二重構造を持った日本の威力がここで発揮されます。「古い日本」が売られ、「新しい日本」が買い進まれます。「古い日本」とは団塊の世代が築き上げた日本、「新しい日本」とは団塊ジュニアが築き上げようとしている日本です。

年金財政、医療費、長時間労働、買い物難民、生活習慣病、老後破産、所得格差、
団塊の世代をはじめ、私たちが抱えている数々の問題を、団塊ジュニア世代が解決してくれるはずです。温情からではありません。そこに大きなビジネスチャンスが転がっているからです。

東京市場は全面安ですが、小型株はそれでも堅調に見えます。JBR2453、正栄食品8079、ラクトジャパン3139、乃村工藝社9716、テクマトリックス3762、サイボウズ4776、まさにブルーオーシャンです。

以上

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