2018年10月14日衆人環視の中を、世界同時株安が進行

鈴木一之です。衆人環視の状況の中で、今年2度目の世界同時株安がやってきました。

世界中の株式市場が下落するという先週の状況は、決して突然に訪れたわけではありません。9月30日(日)に発表された中国の9月PMIが予想以上に弱かった、という時点からマーケットには警戒感が走っていました。

そこに米国の雇用統計をきっかけに長期金利の上昇が加速して、リスクパリティ運用が全盛の米国株式市場で株価が急落して、東京市場にもそれが波及する、というパターンです。

米国の株式市場では、8月のパフォーマンスがあまりに良好だったため、9月は下落基調を予想する投資家がかなり多かったと見られます。それが予想に反して9月も上昇を続けたために、買いそびれていた投資家も多かったのではないでしょうか。

日本でも9月中旬ごろから日経平均の上昇が始まり、抜けそうで抜けなかった23,000円の壁をいとも簡単に突破して、10月はじめには27年ぶりの高値にまで到達しました。

この時点で軽いユーフォリア(陶酔感)に陥っていたことも事実です。軽めのバブル現象が起きていたのかもしれません。日経平均のサイコロジカルラインは「11」まで上昇しました。

それがひとまず下落に転じたというところです。訳知り顔に述べるつもりは微塵もありませんが、今回の株価下落は「来るべくして来た」ということではないかと思います。

問題は、米国の10年債利回りが3.0%から3.2%まで、わずか+0.2%上昇しただけで、これほどの影響が世界の金融市場に起こったということです。

株価水準が歴史的な高値にあるので、ちょっとしたことでも激震が走る世の中になっています。木曜日の値下がり銘柄が2000銘柄に達したところを見てもそれを感じます。

金曜日のNYダウ工業株はひとまず反発しました。テクノロジーセクターはアップルが破格の強さを発揮していますが、それ以外のIT株は流れが変わっているようにも見えます。

米国株の上昇反転の確認には、2度目の大幅高が必要です。もう1度大きな上昇があれば反転すると見られますが、やはり個々の企業の決算発表を待つのが常道です。今週も米国市場の動きが気になってしまいそうです。

東京市場は、日経平均が▲1000円下がっても、個々の企業別に見てゆくとほとんど影響を受けていない銘柄もたくさん見られます。

順不同で抜き書きすると、

ブレインパッド3655、ソースネクスト4344、東祥8920、モノタロウ3064、日本ユニシス8056、東邦亜鉛5707、王将フード9936、住友精化4008、ロート製薬4527、DIT3916、ミマキエンジニアリング6638、UUUM3990

グロース株が比較的下がっていない点が今回の値動きの特徴です。

反対に、自動車、電機、化学セクターは少し厳しくなりました。日経平均はしばらく上値が重いまま、個々の銘柄が先導することになりそうです。

以上

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