2018年10月1日祝!ノーベル医学・生理学賞、それによって銘柄間の格差がますます広がる

鈴木一之です。週明けも株式市場はしっかりした動きを続けました。

身体が今の高値水準に慣れておりません。自分自身、少し上昇するとすぐに高値警戒感が出てきます。「だからまだ上がるんだ」と言われてしまいそうです。

ただ、言い訳や負け惜しみを述べるつもりはありませんが、現在の相場で最も重要な点は、1991年以来の水準に達した日経平均の値動きよりも、個々の銘柄の強さです。

先週もそうでしたが、週明けはさらに一段と銘柄間格差が広がっているように感じます。業績のよい銘柄が買われ続け、業績のさえない銘柄がほとんど相手にされない、そのような展開が週明けからさらに強まっているようです。

銀行株を中心に、出遅れていたバリュー株を総じて買い上がったのが先々週の23,000円突破の原動力だとしたら、今週は(まだ月曜日が過ぎただけですが)出遅れ株よりも、より先鋭的な、とんがった銘柄が次々と上値追いに進みました。いわゆるタテ追いの相場です。

機関投資家が好ましいと思って買い進む銘柄だけが買われ続けて、機関投資家が相手にしない銘柄はほとんど動かない、という二極分化、俗にいう勝ち組・負け組の相場がはっきりと始まっています。

常に注目すべきは、ソフトバンクG(9984)とソニー(6758)です。特にソフトバンクGは日経平均に対して一歩先を行く、独特の先行性が戻ってきました。

総務省の4年縛り、2年縛りの排除、通信料金の4割引き下げ構想にもびくともせず、ソフトバンクGやKDDI、NTTドコモがしっかりし始めました。ソフトバンクが強いようだと日経平均はまだ上値を駆け上がる力を備えているように思います。

ほかにも、キーエンス(6861)の出直りにはっきりと機関投資家の影を感じますし、総合商社では先行した丸紅(8002)に続いて、本日は伊藤忠(8001)が大きく上昇しました。これも月曜日から「通期の業績見通しの上方修正、増配、自社株買い」という3点セットを発表しています。

米中貿易戦争でいったん様子を眺めていた企業の手控えムードは急速に影をひそめ、言わば押せ押せムードに包まれています。

とにかく株式を物色する材料には事欠きません。

週明けの本日は何よりも喜ぶべきことに、2018年のノーベル生理学・医学賞に京都大学の本庶佑特別教授の受賞が決定しました。小野薬品工業(4528)が世界に誇る「オプジーボ」を世に送り出した、ガン免疫療法開発の立役者という方です。

このところのバイオ関連株の人気に拍車がかかるような雲行きです。

本日のラジオ日経(午後)「キャスターの視点」では、バイオベンチャーがバイオ創薬を編み出す時に医療用測定器や検査装置を提供する企業を列挙してみました。

バイオ創薬が成功するかどうかは誰にもわかりません。その分、医用検査装置や開発・治験用計測装置のニーズは途切れることなく継続します。

浜松ホトニクス(6965)はiPS細胞を活用するための創薬スクリーニング支援システムを、米国のメルクに供給しています。島津製作所(7701)は従来の10倍の感度を持つがん物質特定解析技術を持っています。

日本電子(6951)の電子顕微鏡、ロート製薬(4527)の再生医療向け治験技術、ステラケミファ(4109)のがん治療向けの治験技術。

タカラバイオ(4074)のバイオ新薬開発支援装置、ペプチドリーム(4587)の眼科疾患向けタンパク質の供給。富士フイルムHD(4901)の医療向けAI活用技術。

あるいはそれと別の材料にしても、ソフトウエア開発の関連銘柄はあいかわらず頑強な強さを示しています。

「キャッシュレス元年」の今年から来年の消費税引き上げに向けて、QRコードによる決済システムの導入が急がれることになりそうです。

GMOペイメントゲートウェイ(3749)、日本ユニシス(8056)、マザーズのビリングシステム(3623)、サインポスト(3996)、金融機関やカード会社の決済システムに直結する銘柄がいずれも活発に物色されています。

まだまだ私一人ではまるで追いかけきれない範囲に広がって、何百通りものシナリオやストーリーが動き始めているようです。下げそうで下げない、業績相場が始まっています。

それにしても、オプティム(3694)が+15.7%でストップ高、ジャパンエレベーターサービス(6544)も+7.4%の上昇。すごいですね。驚くしかありません。

以上

 

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