2018年8月15日【下値模索の状態は続いており、市場の警戒心は一段と高まる】

日経平均(水):22,204.22(▲151.86)

鈴木一之です。終戦記念日の株式市場は一段と警戒心を強めている模様です。

昨日の日経平均の+500円近い大幅反発によって、市場心理も少しは改善したかのように見られたのですが、世界が直面する現在の事態は甘くはないようです。結果的に本日の下げでかえって警戒心の強さが強調されたような気もします。

特に市況関連株のうち、化学と鉄鋼セクターには一昨日(8月13日、月)の安値を下回っている銘柄が数多く見られます。

たとえば非鉄では、三井金属5706、東邦亜鉛5707、住友金属鉱山5713、UACJ5741、

化学では、三菱ケミカル4188、三井化学4183、JSR4185、日本ゼオン4205、宇部興産4208、カネカ4118、三菱ガス化学4182、

ガラス土石では、AGC5201、板硝子5202、太平洋セメント5233、

機械では、コマツ6301、住友重機6302、日立建機6305、

景気敏感のど真ん中であるこれらの銘柄が下落基調を続けるところを見ると、相場と世界景気の先行きに対する警戒心がマックスに近づくまで高まっているように感じます。

資生堂やコーセーなどのディフェンシブ株も先回りして買われていた分だけ、今となってはさほど効果的に買われているわけではありません。

堅調さを保持している数少ない銘柄群として、医療機器の一群(たとえばニコン、オリンパス、富士フイルム、島津)、業績絶好調のセラミック関係(ノリタケ、黒崎播磨、品川リフラ、TYK)、モノタロウやドラッグストアのような小売セクター、それにトラストテックやアルプス技研、MS-Japanなどの人材関連のジャンルです。

それにしても、エボラブルアジアやリニカル、ツナグソリューションズのように、高成長の期待されていたスター企業が次々と減益決算を発表しては大きく下落するのをみるにつけ、現在の日本企業にとって人手不足、雇用コストの大きさというのは相当大きな問題になっているようです。

世界中の政治家は夏休みに入っており、政治的な面での解決策を模索する動きは9月になってからでないと期待できません。それまで一本釣りと言えば簡単に聞こえてしまいますが、警戒的にマーケットを見る流れはしばらく続きそうです。

以上

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